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黑坂昌彥

「 観察の樹/觀察之樹 」 藝術總監/設計師
官網 : www.kansatsunoki.com/ch/

日日觀察筆記

(日本語付き)

08: 品嚐日本廚房風情−Chapter2

近幾年,台灣這種玄關、客廳、廚房一氣呵成的開放型格局,在日本也可以見到,但尚未非常普遍,大多見於建築師或藝術家的自宅中,大抵是因為對於社會轉變和生活方式多樣化的反應度較為敏銳,所以先以自家為實驗場所。

以「高齡社會×Design」的觀點來介紹日本現在著手於廚房改造的兩項新嘗試,首先,便是「高度」的整合。一般對於廚房的印象,是所有的桌面都要有統一高度,但這樣刻板印象有個陷阱,因為水槽、料理台和瓦斯爐的使用方式皆不同,若都要符合人體工學,其實高度不同是理所當然的事情。一般桌面的高度約為八十五至九十公分,屬於料理台的標準桌面高度,而瓦斯爐因為加上了五角爐架,又會比桌面高度增加約六公分,使得翻炒或攪拌的動作變得較為困難。

反之,若為了配合瓦斯爐而調降桌面高度,嵌於桌面內的水槽又會變得太低,降低使用上的容易度。這些高度差異的不合適,影響面不僅是身體上的疲勞程度,也對於廚房的安全性有很大關聯。因此,如果要改造整個廚房,我們會推薦把安裝瓦斯爐的那部分桌面高度調降十公分。

還有一個更簡單的方法,就是在餐桌上安裝電磁爐,充當料理時的爐火使用。一般餐桌的高度是七十至七十五公分,對使用者而言是相當適合的高度,若僅需製作簡單的料理或是加熱飯菜,非常輕巧方便。這樣的設計方式,使用者也可以坐在餐桌旁的椅子上切食材,對於高齡者、小朋友或是容易腰痛的人來說,不失為一種貼心設計,甚至是使用輪椅的朋友們,也能方便地準備食材、製作料理。

再來,是關於「入玄關即廚房」的格局組合。這樣的設計,很多人首先想到的優點是買回來的各種生鮮食材可以馬上整理好,但我以「高齡社會×Design」的觀點切入,這種格局設計意味著廚房立足於生活的中心,各種充滿「家」的感覺的招呼語,例如:「我出門了」「我回來了」「歡迎光臨」等,不會被擋在獨立的玄關空間外,可以更進一步置於人際關係結合的交點,也就是廚房。買回來的飯菜也能馬上找到碗碟盛放,餐桌亦權充為年長者或孩童坐著參與料理過程的檯子使用,方便其他家族成員、朋友或看護者參與,製作料理的氛圍更加和諧。

製作料理有療癒人心的效果,我常在被工作壓得喘不過氣的時候,暫時放下手邊事務到廚房炒洋蔥。看著鍋子裡的洋蔥逐漸變成焦糖色,心情也不可思議地受到治癒與鼓舞;除了下廚之外,我相信也有人是透過整理廚房來療癒身心吧!年齡增長,即使身體十分健康,精神上也會變得較難維持在一個良好的狀態。因此,創造一個讓銀髮族能夠一邊做菜、一邊愉快聊天的廚房,是我的理想。將創意應用到各個不起眼的小地方,就能創造出一個溫暖舒適的好地方,或許,這樣的廚房,更像是能夠適應各種不同生活情境的傢俱,而不只是冷冰冰的廚房設備而已。

 

翻譯|庄司佳代 編輯|李盈瑩

毎日の観察ノート

08: 日本の台所の変遷—その2

近年、玄関〜リビング〜キッチンがつながった、台湾に近い間取りを日本でも見るようになりました。まだ一般化しているわけではありませんが、建築家やクリエイターの自邸に多く見られるのは、社会の変化やライフスタイルの多様化に対して敏感に反応した結果なのだと思います。

さて、ここからは、「高齢社会×デザイン」の観点から、キッチンにおける日本の新しい取り組みを2つご紹介します。
1つ目は「高さ」に着目した取り組みです。一般にキッチンは、天板の高さが統一されているイメージがあります。しかし、そこに意外な落とし穴があるのです。考えてみれば当然のことですが、シンク、作業台、コンロでは使いやすい高さが異なります。しかし、天板の高さはだいたい85〜90㎝。これは、作業台の高さを基準に作られているからです。コンロには五徳の高さが加わるので、天板よりもさらに6㎝ほど高くなります。その結果、炒めたりかき混ぜたりするのが非常にやりにくくなるのです。ちなみにコンロが使いやすいように天板を下げると、今度はシンクが低すぎて使いにくくなります。作業位置の高い低いは、身体の疲れにつながるだけでなく、キッチンの安全性にも大きく関わります。そこで、キッチン全体をリフォームされるのであれば、コンロ周りの高さのみ天板から10㎝ほど下げることをおすすめします。

もっと簡単な方法もあります。ダイニングテーブルに卓上IHを置いてコンロ台として使うのです。一般的なダイニングテーブルは高さ70〜75㎝なので高さ的にも適切ですし、簡単な料理やスープを温める程度なら、むしろ使いやすいはずです。台湾の皆さんには、火鍋のお店のテーブルをイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。椅子に座った状態で食材を切ったり出来るので、高齢の方や腰痛持ちの方、子ども、車椅子の方でも使えます。

2つ目は、「玄関を入るとすぐにキッチン」という間取りについてです。この間取りは、買い物の食材がすぐに片づけられる、という点で評価されることが多々あります。しかし、僕は「高齢社会×デザイン」の観点からも注目しています。というのも、キッチンが暮らしの中心に位置付けられるからです。「いってきます」「ただいま」「いらっしゃい」、人との関わり合いの接点に置かれたキッチン。もちろん、買って来た料理をすぐにお皿に盛り付けることもできます。ダイニングテーブルは、子どもやお年寄りが座って調理できる作業台としても使えます。家族や友人、ときには介護サービスの方でも使いやすい優しい雰囲気。

料理には癒しの効果があるといいます。料理をすることで心も体もリラックスした経験は誰にもあることでしょう。僕は、仕事に行き詰まったとき玉ねぎを炒めて息抜きをします。だんだん飴色になる玉ねぎを見ながら、励まされた気分になるから不思議です。また、キッチンでの片付けが気晴らしになるという人もいるでしょう。高齢になると、十分健康であっても精神的に落ち込みやすい傾向が見られるそうです。そうしたシニア世代でも、楽しくおしゃべりしながら料理できるようなキッチンがあると良いですね。さり気ない工夫を各所に施しながらも、温もりがあって居心地の良い場所。それは、設備というよりも、日々の様々な生活の場面に馴染む家具のようなキッチンなのかもしれません。