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甜品師傅香代

食織笑顏

(日本語付き)

03: 老少咸宜的蛋糕

因為一個意想不到的契機,我接管了一間以「吞嚥」為主題的咖啡廳。這次的專欄內容,我想和大家聊一聊「蛋糕」。

想像一下,有個看起來既美麗又好吃的蛋糕擺在眼前,是不是心情也會跟著開朗起來呢?再想像一下,蛋糕吃進嘴裡那個又甜又香的感覺,要說是幸福的滋味也不為過呢!如果這樣的一個蛋糕,能夠也讓老人小孩容易吞嚥的話,那該有多美好!大家吃得開心,話匣子也會跟著打開;這種享用美食、開心聊天的時光,是多麼的溫馨幸福啊!

在海綿蛋糕上抹上鮮奶油,再放上水果,變出了一個讓人垂涎欲滴的蛋糕,一層一層的顏色,看起來鮮豔可口。吃下一口,大家就會露出會心的一笑,再吃下一口,席間的話題也會越聊越起勁。所以我覺得,蛋糕和正餐不同,蛋糕不像主食一般可以用來填飽肚子,但是卻有一種魔法般的幸福感。

我在做蛋糕的時候,總是會想像著每個人吃下這個蛋糕時的笑容,在手中這一個一個的蛋糕中,注入滿滿愛,用一顆細心、貼心的心去製作。

大家知道嗎?這些好吃的蛋糕,在「吃」的時候,也是需要力氣的。尤其是「咕嚕」一聲要吞下去的那個瞬間,要透過吞嚥的動作讓食物經過食道,是需要一番力氣的。蛋糕中,佔最大部分的,就是海綿蛋糕本身。而就像蜂蜜蛋糕一樣,海綿蛋糕有綿綿的感覺,但又有點濕濕的,很容易黏在口腔上顎;一旦黏上了,就比較難順利地吞下。

部分讀者可能有點難以想像為什麼這麼柔軟的蛋糕會難以吞嚥。但其實是因為,隨著年齡的增長,口腔中口水的量會越來越少;當我們食用蛋糕或麵包類的食物時,口中的水分會被食物吸收,然後吸收了口水的食物就會變得黏黏的。當我們咀嚼食物時,若口水都被吸乾了的話,口腔裡面的食物就不容易立刻融化,也就很難順利「咕嚕」一聲地吞下去。

因此,我特別想出了一個秘方,在蛋糕中多下了一道功夫,讓客人在咀嚼蛋糕的同時,還能保持口中的水分;海綿蛋糕也不會因為吸附了口水而變得黏黏的,可以順利地吞嚥、進入食道。

先前在一個主辦的活動中,遇到了一位阿嬤,「睽違了三年,今天終於可以從嘴巴吃蛋糕了!」阿嬤如是說。聽她的家人說,阿嬤以前好喜歡吃蛋糕,我頓時感受到一些壓力,很擔心三年沒吃蛋糕的阿嬤會噎到。但當我還在擔心時,阿嬤已經一口氣把蛋糕吃個精光!同桌的家人既驚喜又感動,流下欣喜的淚水,而我也因為懸在心中的大石頭終於落下,跟著為阿嬤流下了開心的眼淚。

「這個蛋糕好好吃喔!」
當時阿嬤的那句話,還有吃了蛋糕以後那個幸福的笑容,帶給了我莫大的勇氣。

「食」,令人喜悅,
「吃」,讓人開心。

蛋糕的部分就暫時先分享到這邊,休息片刻,下一幕的故事,就讓我們喝杯咖啡之後,再繼續聊吧!

翻譯 | 庄司佳代 編輯 | 李盈瑩

『食』を紡ぐ笑顔

03: みんなのケーキ

ひょんなコトから「嚥下」をテーマにしたカフェの店長になった私。今回は、ケーキの話をしたいと思います。

想像してみて〜。目の前に美味しそうなケーキがあったら嬉しくなりませんか?口の中に広がる甘さと香り、舌触り。そのケーキが誰でも食べやすく飲み込みやすかったらどんなに素敵なことでしょう。みんなが笑顔になり会話も弾み、ほっこりします。

ケーキは、スポンジ生地、クリーム、フルーツが層になっていて見た目もカラフル。そして、一口食べれば、みんなが笑顔になり、会話も弾んでしまいますよね。ケーキには食事とまた違う幸せを感じられるミラクルパワーがあるなぁ、と私は思っています。

食べてくれる人が笑顔になるコトを想像し「Love」を込めて、ひとつひとつ丁寧にケーキを作る。

そんなケーキですが、実はゴクンと飲み込む事は意外とチカラがいるって知っていますか?
ケーキの層の要となっているスポンジ生地。カステラのようにフワッとしっとりしているけれど、口の中では上顎にペタッと貼りついてしまい、飲み込みづらくなります。

理由は、年齢とともに唾液の量が少なくなるからです。スポンジ生地やカステラ、パンなどは、口に含むと口の中の水分を吸収しようとします。そして唾液を吸収した生地やパンはベタベタになります。咀嚼して舌を動かしてもまとめようとしても、唾液が吸われてしまうことでまとめる作業が難しくなります。
そうなると、ごくんと喉の奥の方へ送り込むことがさらに難しくなるからです。

口の中の水分を保ちつつ、まとまりと滑りが合わさることで、飲み込みに工夫されたケーキを作る事ができます。
あるイベントで
「口から食べるのは三年ぶり!」というおばぁちゃんと出会いました。もともとケーキは大好きだったと同じテーブルのご家族が話を聞かせてくれました。

私の心配をよそに、おばあちゃんあっという間に1個ペロリ!
食卓を一緒に囲む家族の皆さん、驚きと喜びで涙。私もあまりに嬉しくて涙。
「おいしかった〜」
あの時のおばあちゃんの一言、そして笑顔が、私にどれだけの元気を与えてくれたことか。
「食」って楽しい。
「食べる」って嬉しい。

さて、ひと息つきましょうか。
珈琲はいかがですか。